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Apple Watchで高血圧パターンの通知が利用可能に

  • 執筆者の写真: 藤崎 翔太
    藤崎 翔太
  • 3 日前
  • 読了時間: 3分

image:Apple
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高血圧パターンの通知は、Apple Watch Series 9以降とApple Watch Ultra 2以降で利用可能。




アップルは本日、スマートウォッチ「Apple Watch」の新機能「高血圧パターン通知」を、日本国内で提供開始したと発表した。この機能は、Apple Watchの光学式心拍センサーが取得するデータを分析し、ユーザーの血圧が高い状態が続くパターンを検出した場合に通知を行うものだ。



「高血圧パターン通知」の仕組みと対応モデル

この通知機能は、ユーザーが日常的に着用しているApple Watchの心拍数データを用いて、血圧の推移を間接的に推測する技術に基づいている。特定の時間帯や日数の経過の中で、通常よりも高い心拍数パターンが継続した場合に、高血圧の傾向があるとしてユーザーに通知が送られる。

この機能の目的は、医療診断ではなく、あくまで健康上の懸念を早期に示唆することにある。通知を受け取ったユーザーは、通知をきっかけとして家庭用血圧計での測定や医療機関の受診を検討することが強く推奨される。

本機能は、Apple Watch Series 9以降、およびApple Watch Ultra 2以降のモデルで利用可能となり、最新バージョンのwatchOS 12.2以降を搭載する必要がある。


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日本での高血圧対策における意義

厚生労働省の統計によれば、日本における高血圧患者および予備軍は数千万人に上ると推定されている。しかし、治療が必要なレベルでありながら、その多くが自身の高血圧に気づいていないという課題があった。

Apple Watchのような普及率の高いウェアラブルデバイスが、日常の着用を通じて継続的に高血圧のパターンを監視し、非侵襲的に注意喚起を行うことは、スクリーニング(ふるい分け)の役割として極めて重要だ。ユーザーが特別な行動を起こさずとも、潜在的なリスクの早期発見につながるため、公衆衛生上の大きな意義を持つ。

また、アップルは、この機能の開発と検証において、日本国内の複数の医療機関や研究者と連携し、日本人特有の心拍データパターンに対するアルゴリズムの適合性を高めたとしている。


高度な健康管理機能群との連携

「高血圧パターン通知」は、Apple Watchがすでに提供している心房細動(AFib)の履歴機能心電図(ECG)機能といった高度な心臓の健康管理機能群の一部として組み込まれる。

ユーザーは、Apple WatchアプリやiPhoneの「ヘルスケア」アプリを通じて、通知が届いた際の状況や心拍数の詳細な履歴を確認できる。これらのデータは、医療機関を受診する際の医師との対話の重要な参考情報となる。

アップルは今後も、ユーザーのプライバシー保護を最優先としつつ、ウェアラブル技術の精度向上と、さらなる疾病の早期発見・予防に資する機能の開発を継続していく方針を示している。





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