Google、AI研究アシスタントNotebookLMに「Video Overviews」を追加しStudioパネルを刷新
- 桜井 未来

- 7月31日
- 読了時間: 2分

AIアシスタントがテキストから図・音声付きスライドを自動生成。教育・ビジネスにも応用可能なAI自動プレゼン生成機能とは?
米Googleは7月29日(現地時間)、Google Labs公式ブログにて、AIアシスタント「NotebookLM」に新たな出力形式「Video Overviews」を導入し、Studioパネルの設計をアップグレードしたことを発表した。
新機能「Video Overviews」で視覚的理解を強化
「Video Overviews」は、従来のポッドキャスト形式「Audio Overview」に続く新たな視覚的出力形式として追加された。AIによって生成されるナレーション付きスライドショー形式で、ユーザーがアップロードした資料から図表、引用、数値などを自動的に抽出・可視化することで、データやプロセスの理解を支援する。この機能は、複雑な内容や抽象的な概念の説明に特に有効とされており、「この図を解説してほしい」「特定の視点から深掘りしてほしい」といった目的に応じて出力の粒度をカスタマイズできる。現時点では英語のみ対応だが、今後は多言語対応やさらなる動画フォーマットの追加も予定されている。
Studioパネル刷新:出力の柔軟性と操作性が向上
Studioパネルは、NotebookLMにおけるコンテンツ生成の中核を担う機能で、従来はAudio Overview、Mind Map、Reportといった各種出力を1ノートにつき1つずつしか作成できなかった。今回のアップデートにより、1つのノートブック内で同一種類の出力を複数保存できるようになった。たとえば、言語別のAudio Overviewを複数作成したり、異なる視点に基づくVideo Overviewを併存させたりすることが可能となった。インターフェースも刷新され、上部には「Audio Overview」「Video Overview」「Mind Map」「Report」の4種類の出力形式がタイル状に表示される。生成された各アウトプットは下部のリストで一括管理でき、Audio Overviewを再生しながら他の出力形式を同時に操作することもできるようになっている。
これらの機能は、現地時間7月29日より順次英語ユーザー向けに提供が開始されており、Studioパネルの新インターフェースも今後数週間以内に全ユーザーへ展開される予定。
今後は多言語対応、新たな動画フォーマットの追加、さらなるUI改良なども予定されており、NotebookLMの活用可能性は学習、研究、チームコラボレーションなど多方面でさらに広がっていくことが期待されている。
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What’s new in NotebookLM: Video Overviews and an upgraded Studio

