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Googleの新AIツール「Opal」とは?ノーコードでアプリが作れる時代へ

  • 執筆者の写真: 桜井 未来
    桜井 未来
  • 7月28日
  • 読了時間: 2分
Google Opal
image : Google Opal


非エンジニアも“作り手”に - Google Opalがもたらす技術と職種の変革


 米Googleは現地時間7月24日、自然言語からミニアプリを作成できるノーコード・プラットフォーム、「Opal」を発表した。ユーザーが「こういうことをしたい」とテキストで指示を出すと、AIがそれを理解し、視覚的なワークフローとして自動的に組み上げてくれる。生成されたアプリはノードベースの構造で表示され、個別の処理ステップやプロンプト内容をあとから編集できるようになっている。完成したミニアプリはリンクとして共有可能で、受け取ったユーザーはそのまま利用することができる。


 GoogleはOpalを「vibe-coding」、つまり“感覚的にアプリを組み立てる”体験と位置づけている。プロンプトを書くだけでAIが複数の処理(テキスト生成、整形、出力など)を適切に割り当て、構造化してくれるため、従来のノーコードツールよりも直感的で柔軟性がある。さらに、Opalではすでに用意されたテンプレートから作成を始めたり、自分でゼロから構築することもできる。



 この仕組みにより、アプリを作るためにプログラムを書く必要はなくなり、非エンジニアでも高度なAIツールを構築・共有できるようになる。つまり、Opalの登場は「作る側」と「使う側」の境界を曖昧にしつつあり、業務アプリや社内ツールの開発において、これまでエンジニアが担っていた役割の一部が、非エンジニアにも開かれつつあることを意味する。


 この変化はシステムエンジニアの立ち位置にも影響を与えるだろう。従来のように要件を受けて一から設計・実装するのではなく、ユーザー自身が作成したAIワークフローを支援・最適化したり、業務全体の設計を俯瞰しながらAI活用を促進する役割が求められる。言い換えれば、SEは「開発者」から「AIアプリケーション活用のガイド」へと変化していく可能性がある。


 Opalは現在、米国で限定的に公開されており、日本国内からはまだ利用できない。ただし今後、Google WorkspaceやGeminiモデルとの統合が進めば、より幅広いユーザーが日常的にAIアプリを構築する時代が訪れるかもしれない。Opalはその入り口として、システム開発のあり方そのものに問いを投げかけている。



参照サイト

Google Opal公式サイト




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