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アップル、MacBook Neo需要急増で供給不足 増産検討へ

  • 執筆者の写真: 藤崎 翔太
    藤崎 翔太
  • 11 時間前
  • 読了時間: 3分


MacBook Neoの需要が想定を上回り、A18 Proチップ不足が発生。アップルは増産の是非を検討している。




米メディアApple関連の報道によると、同社の低価格ノート「MacBook Neo」の需要が想定を上回り、供給網に課題が生じている。複数の報道が、同製品に搭載される半導体の不足と増産検討の状況を伝えている。


廃棄予定チップを転用した低価格モデル

MacBook Neoの低価格実現の背景には、独自の調達戦略がある。同モデルはiPhone 16 Proに搭載されたA18 Proチップの「選別落ち品(ビン品)」を利用している。具体的には、GPUコアに軽微な不良があり本来は廃棄されるはずだったチップを転用したもので、MacBook NeoのGPUコア数は5基と、iPhone 16 Pro版(6基)より1基少ない。このコスト構造が599ドルという価格設定を可能にしていた。


在庫枯渇と増産の壁

当初Appleは、ビン品の在庫を使い切る形で約500〜600万台の生産を計画していたとされる。しかし需要がこの水準を超える見込みとなり、部品在庫の枯渇が現実的な問題となっている。増産にはTSMCへのA18 Pro製造の追加発注が必要となるが、同チップの製造に使うTSMC 3nmプロセス(N3E)は現在ほぼ満枠の状態にある。優先的に製造枠を確保するには割増料金が発生するとみられ、アルミニウムやDRAMなどの原材料価格の上昇も重なり、採算の圧迫が避けられない状況だ。


対応策として浮上している選択肢

第一は、A18 Proを追加発注し、コスト増加分を価格に転嫁する方法で、その場合は599ドルの下位モデルを廃止し、699ドルモデルのみに絞る可能性がある。第二は、2027年半ばを予定していた第2世代MacBook Neo(A19 Pro搭載)の前倒し投入だが、サプライチェーンの準備期間から実現は容易ではないとされる。第三は、現行モデルの供給を自然に縮小させ、次世代モデルの準備が整うまで待つ方法で、これは需要を取り逃がすことになるため最も避けたい選択肢とされている。


価格情報

現行MacBook Neoは256GBストレージモデルが599ドル、512GBモデルが699ドルの2構成で販売されている。増産対応によってコストが上昇する場合、599ドルモデルが廃止され、699ドルモデルのみの販売になる可能性がある。


「格安Mac」の成功がAppleに突きつけるジレンマ

MacBook Neoは、廃棄予定のチップを活用するという異例の戦略で低価格を実現し、Appleが想定以上の需要を獲得した。ただしその成功の構造そのものが、増産を難しくしている。ビン品頼みのコスト設計は一度限りのモデルであり、需要に応じてスケールする通常の製品とは性質が異なる。今後の対応次第では価格改定や構成変更が現実となり得る。MacBook Neoが示したのは、Macの価格帯を下げることでWindowsユーザーを取り込む余地があるという事実でもあり、Appleがこの路線を今後どう継続・発展させるかは注目に値する。


(Source:CULPIUM)


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