Apple、HomePod mini 2を発表 日本では10月30日発売

AppleがS10搭載の「HomePod mini 2」を発表。日本では税込24,800円で、10月30日に発売される。Siri AIは後日の更新で提供する。
Appleは現地時間10月13日9時(日本時間22時)、スマートスピーカーの新モデル「HomePod mini 2」を発表した。初代HomePod miniの発表から6年ぶりの刷新となる。Siri AIへの対応、新色、音響機能の強化が主な変更点で、予約受付は同日に始まった。
Siri AIに対応、ただし提供は後日
HomePod mini 2は、今後のソフトウェアアップデートでSiri AIに対応する。Siri AIは、Appleの最新世代の基盤モデルを土台にした新しいアーキテクチャで動作する。
Apple Intelligence対応のiPhoneまたはiPadと組み合わせると、ユーザーの個人的な文脈を利用できる。友人がメッセージで薦めた曲の検索、カレンダーの予定や場所に連動したリマインダー設定、メールに記載されたレシピの検索などが例として挙げられている。HomePod mini 2は、1世帯で最大6人の声を識別できる。
Siri AIを有効にすれば、Apple Intelligence対応のiPhoneやiPadを持たない場合でも、幅広い知識に基づく回答、自然な会話、音楽探索の改善を利用できる。
Siri AIの提供対象は英語で、米国、オーストラリア、カナダ、インド、ニュージーランド、シンガポール、南アフリカ、英国である。日本は含まれておらず、日本語での提供時期は示されていない。
処理はデバイス上、またはPrivate Cloud Computeで行う。Private Cloud Computeで処理したデータは、Appleを含む第三者が保存したり参照したりできないという。
S10チップを搭載、4台でサラウンドも可能に
HomePod mini 2はApple S10チップと高度なコンピュテーショナルオーディオを搭載する。曲をリアルタイムで解析し、ダイナミックレンジ、音量、音響性能を最適化する。1台、ステレオペア、複数の部屋で使うマルチルームのいずれでも360度のサウンドを出力する。
新しいApple TV 4K(第4世代)と組み合わせると、初めて4スピーカーのサラウンド環境を構築できる。Apple TV 4Kと4台のスピーカーが各スピーカーの位置を認識し、音のタイミングと音量を自動で調整する。条件は、HomePod mini 2またはHomePod(第2世代)を前後で同じ機種のペアにすることである。
Macのスピーカーとしても使える。映画、ゲーム、FaceTimeなどの音声に対応し、1台でもステレオペアでも利用できる。Wi-Fi 6E以降に対応したMacが条件となる。

音楽に合わせて光る「サウンドグロー」
新機能「サウンドグロー」は、本体上部が低音と高音に反応して光り、脈動する機能である。再生中の曲のアルバムアートワークから色を生成し、曲ごとに異なる光を表示する。雨などの環境音を選ぶと、専用のアニメーションも表示される。音声での操作には、Apple Intelligence対応のiPhoneが必要である。
スマートホーム機能
音声で、玄関の施錠、ガレージの閉鎖、ブラインドの操作、温度調整、消灯などを実行できる。ホームハブとして、外出先からiPhoneのホームアプリで対応アクセサリを操作することも可能だ。
「サウンド認識」は、煙や一酸化炭素の警報音を検知すると、iPhone、iPad、Apple Watchに通知する。ホームアプリから本体を通じて、自宅の様子を聞いたり、話しかけたりもできる。この機能には、ホームアプリのアーキテクチャ更新と、最新ソフトウェアへの更新が必要である。
Apple Home Collectionのビデオドアベルやカメラと組み合わせると、顔認識で来訪者を音声で知らせる。この機能にはHomeKitセキュアビデオの顔認識を有効にする必要がある。

主な仕様
項目 | 内容 |
製品名 | HomePod mini 2 |
チップ | Apple S10 |
カラー | ピンク、グリーン、ブルー、ホワイト、ミッドナイト |
サウンド | 360度サウンド、コンピュテーショナルオーディオ |
構成 | 単体、ステレオペア、マルチルーム |
サラウンド | Apple TV 4K(第4世代)と組み合わせた4スピーカー構成 |
声の識別 | 1世帯で最大6人 |
新機能 | サウンドグロー、サウンド認識 |
対応ソフトウェア | HomePodソフトウェア27.2 |
価格と発売日、日本での展開
日本での価格は税込24,800円。予約は10月13日に始まり、発売は10月30日(金)である。カラーは5色すべてで同日に発売される。米国では149ドルで、米国を含む24以上の国と地域で同時に予約を受け付けている。
初代HomePod miniの国内発売時の価格は税別10,800円(税込11,880円)だった。今回の税込24,800円は、発売時の約2倍にあたる。
価格と日本語対応が購入判断の分かれ目に
今回の発表で目を引くのは、機能の拡充に加え、価格の位置づけが変わった点である。初代は手軽に導入できる小型スピーカーとして登場したが、HomePod mini 2は税込24,800円となった。4台でサラウンドを組む場合、HomePod mini 2だけで99,200円(24,800円×4台)かかる。
Siri AIは、日本語での提供時期が示されていない。日本で新機能の中心となるSiri AIを使えない期間は、サウンドグロー、サウンド認識、Macのスピーカー利用、サラウンド対応といった音響とホーム機能が主な差別化要素になる。購入を考える際は、これらを重視するか、日本語対応を待つかが判断の軸になりそうだ。
Appleは同時に、Apple TV 4Kやホームハブ「Apple HomeView」、スマートホームアクセサリ「Apple Home Collection」も発表した。HomePod mini 2は、これらを含む家庭向け製品群の入口として位置づけられる。





