Apple、新型Apple TV 4Kを発表 A19搭載で11月13日発売

AppleがA19チップ搭載の新型Apple TV 4Kを発表。Siri AIに対応し、日本価格は49,800円、発売は11月13日。
Appleは現地時間10月13日(日本時間では同日夜)、次世代の「Apple TV 4K(第4世代)」を発表した。同社が公式サイトのニュースルームで公開したプレスリリースによる。新モデルは、次世代のApple Intelligenceを基盤とする新しいSiri「Siri AI」に対応し、予約受付は同日に始まった。発売は11月13日(金)となる。
Siri AIで、全画面の対話型検索に対応
新型Apple TV 4Kは、Siri AIを全画面で利用できる。Siri AIは、個人の文脈の理解、幅広い知識、システム全体でのアプリ操作に対応したアシスタントである。
「今年のエミー賞を受賞したApple TVの番組は?」と尋ねると、Apple TVアプリのポスター画像が表示され、関連する候補も示される。視聴中に番組の撮影場所や対象年齢を質問することもでき、回答は画面上の小さなオーバーレイで表示される。Apple Intelligence対応のiPhoneと組み合わせれば、個人の文脈を踏まえた依頼にも対応する。
Siri AIはtvOS 27.2でベータ版として提供される。利用にはApple Intelligence対応のiPhoneまたはiPadが必要となる。Apple TV 4K(第2世代以降)でも、ベータ版として利用できる。
遠距離マイク3基でハンズフリー操作
本体には遠距離マイクを3基内蔵した。高度なエコーキャンセリングにより、音声の再生中でも「Hey Siri」または「Siri」の呼びかけを認識する。マイクの音声データは、本体のチップ内にある「Secure Exclaves」で処理される。この領域のデータには、tvOSやアプリ、ユーザー、Appleもアクセスできない。
A19チップで性能向上、Siri Remoteは「探す」に対応
新たに搭載したA19チップは、前世代比でCPU性能が最大50パーセント、GPU性能が最大2倍高速になった。専用のAV1デコーダーも備え、少ない通信量で高画質のストリーミングを再生できる。
Siri Remoteは従来のデザインを保ち、「探す」の精密検出に対応した。リモコンから音を鳴らす機能も加わったが、この機能は最新のSiri Remoteのみが対象となる。精密検出の利用には、iPhone Duo、iPhone Air、iPhone 17以降(iPhone 17eを除く)が必要となる。
HomePod 4台のサラウンドとホームハブ機能
Apple TV 4K(第4世代)では、HomePod mini 2を4台使った4スピーカーのサラウンド構成が初めて可能になった。4台のスピーカーは部屋内の位置を自動で認識し、音の出るタイミングと音量を調整する。HomePod(第2世代)も使えるが、前方と後方のペアは同じ機種でそろえる必要がある。
ホームハブとしての機能も備える。対応するドアベルがあれば、来訪者の映像を視聴中のテレビに通知として表示でき、通話や解錠もできる。HomeKitセキュアビデオでは、Apple Intelligenceによるカメラ映像の説明文と通知の要約に対応した。この機能にはiCloud+の対象プランへの加入が必要となる。通信はWi-FiとThreadに対応する。

リビングで使える機能も拡充
iPhoneやiPadからは、iCloud写真の表示内容を細かく設定できるようになった。ライブラリ全体を見せずに、「メモリーとスライドショー」や「ポートレート」のスクリーンセーバーを設定できる。カテゴリを自動で切り替えるシャッフル機能も追加された。
Apple Fitness+、Apple Arcade、Continuity Cameraを使ったFaceTime通話にも対応する。
主なスペック
項目 | 内容 |
製品名 | Apple TV 4K(第4世代) |
チップ | A19 |
CPU性能 | 前世代比で最大50パーセント高速 |
GPU性能 | 前世代比で最大2倍高速 |
動画デコード | 専用AV1デコーダーを搭載 |
マイク | 遠距離マイク3基 |
ストレージ | 128GB(1モデル構成) |
有線通信 | ギガビットEthernet |
無線通信 | Wi-Fi、Thread内蔵 |
リモコン | Siri Remote(「探す」の精密検出に対応、音を鳴らす機能) |
Siri | Siri AI(tvOS 27.2でベータ提供) |
サラウンド | HomePod mini 2または HomePod(第2世代)の4台構成に対応 |
米国価格 | 299ドル |
日本価格 | 49,800円(税込) |
発売日 | 2026年11月13日(金) |
価格と発売日、日本での展開
予約受付は10月13日に始まり、米国と、日本を含む計30の国と地域のオンラインストアおよびApple Storeアプリで申し込める。発売は11月13日(金)である。
価格は、米国で299ドル、日本で49,800円(税込)となる。新しいSiri RemoteはApple TV HDとApple TV 4Kに対応し、別売りでも購入できる。「探す」への対応はSiri Remote(第2世代以降)で提供される。
日本では、Siri AIの扱いに注意が必要となる。発売時にSiri AIを利用できるのは、米国、オーストラリア、カナダ、インド、ニュージーランド、シンガポール、南アフリカ、英国の8か国で、言語は英語のみである。日本は含まれていない。遠距離マイクによるSiri操作も、対応言語がマンダリン、オランダ語、英語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、ヘブライ語、ノルウェー語、スウェーデン語とされ、日本語は含まれていない。日本語での提供時期について、現時点で案内はない。
AI対応のホームハブとしての位置づけが明確に
今回の新モデルは、動画再生機器としての性能向上に加え、スマートホームの中心機器という性格を強めた。Siri AIやHomeKitの機能強化に加え、HomePod mini 2、HomeView、Apple Home Collectionと同時に発表されており、Appleがホーム領域の製品群を一体で展開する姿勢がうかがえる。
日本の利用者にとっては、価格が49,800円となり、従来のApple TV 4Kより購入時の負担が増える点が目を引く。そのうえで、Siri AIや遠距離マイクのSiri操作が当面は日本語に対応しない。発売直後に日本で確実に使えるのは、A19による処理性能の向上、AV1対応、HomePodとのサラウンド構成、ホームハブ機能が中心となる。
今後は、Siri AIの日本語対応の時期が購入判断の大きな材料になる。Apple TV 4K(第2世代以降)にもSiri AIのベータ版が提供されるため、既存機種の利用者がすぐに買い替える必要性は、日本語対応の動向しだいで変わりそうだ。



