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Apple、LGとSchneiderのスマートホーム機器を発表

執筆者の写真: 藤崎 翔太
藤崎 翔太
23 時間前
読了時間: 6分


LGとSchneider Electricと設計したカメラやドアロックなどの新ラインナップを発表。12月に販売を始め、日本の価格や販売国は明記なし。


Appleは13日(米国時間)、LG ElectronicsおよびSchneider Electricと協力して設計したスマートホームアクセサリの新ラインナップ「Apple Home Collection」を発表した。屋内外のカメラ、ビデオドアベル、スマートロック、サーモスタット、温湿度センサーで構成される。すべての製品は12月に提供を開始し、一部のアクセサリは2027年初頭になる。


Apple Home Collectionの概要

Apple Home Collectionは、LGとSchneider Electricの製品をAppleが設計段階から協力してそろえたラインナップである。これまでもApple Home対応やMatter対応の認証により、他社製アクセサリはAppleのスマートホームに接続できた。今回はメーカーと連携して製品群全体の使い方を統一した点が異なる。

各製品はiPhoneでワンタップするだけで設定を始められ、別のアプリやアカウントは不要である。管理はホームアプリで行い、Siriでも操作できる。全製品がThreadに対応し、Wi-Fiを変更した際は製品側がネットワーク情報を自動で更新する。

Appleのハードウェアエンジニアリング担当バイスプレジデントのマシュー・コステロ氏は、信頼できるアクセサリを選びやすくし、家の管理をシンプルで信頼性が高く、プライバシーに配慮したものにすると述べた。LGのチョン・ギヒョン氏とSchneider ElectricのCEOであるオリバー・ブラム氏も、それぞれ共同開発の意義についてコメントしている。



ホームモニタリング LGのカメラ4機種

LGのカメラは4機種で、Apple HomeView、HomePod、HomePod mini、Apple TV 4Kなどのホームハブと組み合わせて使う。いずれも最大2.5K解像度で撮影し、人物、登録した人の顔、ペット、車両、荷物を認識する。内蔵ストレージを備え、Wi-Fiが切れても撮影を続ける。

製品

主な特徴

カラー

Video Doorbell

デュアルカメラ(前面2.5K、下部フルHD)、スポットライト、チャイム内蔵。HomeView、HomePod、HomePod miniからも鳴る

エッセンスグラファイト、エッセンスシルバー

Floodlight Cam

動きの検出で自動点灯する適応型デュアルフラッドライト、低照度カラーナイトビジョン

エッセンスグラファイト、エッセンスシルバー

Outdoor Cam

低照度カラーナイトビジョン、角度調整が可能。ユーザー自身での設置を想定

エッセンスグラファイト、エッセンスシルバー

Indoor Cam

自宅の確認時に自動で上下に傾き、最初の家族が帰宅すると下を向いて監視を停止。手動やホームアプリからも傾きを調整できる

エッセンスホワイト

映像の履歴はiCloud+のプランに保存されるため、カメラ用の別サブスクリプションは不要である。ライブ映像は、iPhone、iPad、Mac、Apple TV 4K、HomeViewのホームアプリから短いスナップショットで確認できる。


Video Doorbell
Video Doorbell

Floodlight Cam
Floodlight Cam

Outdoor Cam
Outdoor Cam

Indoor Cam
Indoor Cam


家へのアクセス スマートロックとドアベルの連携

LGのSmart Deadbolt Lockは、超広帯域(UWB)技術でユーザーとの距離や接近を判断する。iPhoneまたはApple Watchに家の鍵を登録していれば、ドアに近づくだけで解錠される。タップによる解錠、PINパッド、バックアップ用のキースロットも使える。

ドアの開閉や細工を検知し、施錠中にドアが開いている場合は通知する。ホームアプリからゲスト用のアクセスも共有できる。Matterに対応し、業界標準のAliroをサポートする。完全にローカルで動作するため、中核となる解錠機能はインターネット接続がなくても使える。

ビデオドアベルと組み合わせると、来訪者を確認したうえで同じ画面またはSiriから解錠できる。来訪時はホームハブのチャイムとApple製デバイスへの通知で知らせ、外出先からの応対や解錠にも対応する。


家の空調 サーモスタットとセンサー

サーモスタットは、LGとSchneider Electricから1機種ずつ用意される。ホームアプリの適応型温度調節は、iPhone上の処理で在宅、就寝、外出を判断し、スケジュールを手動で設定しなくても温度を自動調整する。

製品

主な特徴

カラー

LG Smart Thermostat

Matter対応、幅広いHVACシステムに対応、機器上の配線検出で設置しやすい

エッセンスホワイト

Schneider Home Smart Thermostat

同上

シルバー、ホワイト

LG Temperature Sensor

Matter対応の単体の温湿度センサー

エッセンスホワイト

Schneider Home Room Sensor

同上

ホワイト

サーモスタットは、これらの単体センサーや、HomeView、HomePod、HomePod miniに内蔵されたセンサーで複数の部屋の室温を測れる。米国本土では、対応する電力プランの利用者向けに、より料金が低くクリーンな時間帯へ冷暖房を移すガイダンスも提供される。ホームアプリには、ピーク時とオフピーク時の料金など、長期的な使用状況も表示される。


プライバシーとiCloud+

ホームアプリ内のカメラ映像と個人データはエンドツーエンドで暗号化され、LG、Schneider Electric、Appleは閲覧できない。映像は、ユーザーのApple Homeハブまたはプライベートクラウドコンピューティング上で処理される。iCloud+利用者は、暗号化された10日分のイベントビデオ履歴をiCloudに保存できる。

対象のiCloud+プランでは、Apple Intelligenceによる映像の自動説明と、自然な言葉での検索も使える。対応カメラ台数はプランで異なり、50GBが1台、200GBが最大5台、2TBが無制限である。


価格と販売 日本での展開

製品

価格(米国)

販売国

LG Video Doorbell Wired

249.95ドルから

米国、カナダ、英国

LG Floodlight Cam

399.95ドルから

米国、カナダ、英国

LG Outdoor Cam Plug-In

299.95ドルから

米国、カナダ、英国

LG Indoor Cam Plug-In

199.95ドルから

米国、カナダ、英国

LG Smart Deadbolt Lock

349.95ドルから

米国、カナダ

LG Smart Thermostat

199.95ドルから

米国、カナダ

LG Temperature Sensor

39.95ドルから

米国、カナダ

Schneider Home Smart Thermostat

199.95ドルから

米国、カナダ

Schneider Home Room Sensor

39.95ドルから

米国、カナダ

サーモスタットの取り付け用アクセサリは別売で、LG C-Wire Power Adapterが24.95ドルから、Schneider Home Trim Plateが14.95ドルから、Schneider Home C-Wire Power Adapterが24.95ドルから。どの製品が2027年初頭の提供になるかは明らかにされていない。

利用にはNFCペアリング用に最新OSのiPhoneが必要で、機能によってはHomeView、HomePod、Apple TVなどのホームハブも必要になる。Apple Store直営店では、ADTによる他社設置を追加料金で提供し、米国で今週から利用できる。なお、iOSのSiri AIがEU域内で提供されていないため、Apple HomeViewはEU域内で販売されない。


Appleが設計に関わるスマートホーム機器の意味

Appleは従来、認証プログラムを通じて他社のスマートホーム機器をエコシステムに取り込んできた。今回は、設計と体験の統一にAppleが直接関わる形へ踏み込んだ。設定の手順、映像の保存と検索、暗号化の扱いまで一貫させることで、機器ごとにアプリやアカウントが分かれる状況の解消を狙う。映像履歴がiCloud+に紐づくため、サービス収益との結びつきも強まる。

パートナーの選定にも特徴がある。LGは家電とMatter機器の実績があり、Schneider Electricは空調分野に強みを持つ。Schneider Electricは、スマートホーム機器メーカーのShelly Groupの買収も進めており、スマートホーム事業を拡大する動きの中でAppleとの協業が位置づけられる。LG製品は当初2027年初頭とみられていたが、今回は12月の提供開始が示された。

日本市場への影響は、現時点では判断が難しい。発表資料に日本の販売国や価格がなく、日本での展開は未定である。サーモスタットは米国式のHVACや配線を前提としており、ビデオドアベルやロックも住宅の仕様に左右される。日本の住宅にそのまま設置できるかは別途確認が必要になる。HomePodも2018年に米国などで発売された後、日本での発売は2019年8月だった。日本での発売判断と、国内の住宅事情への適合が今後の注目点になる。


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