Xiaomi 16 Ultra、新型の1インチカメラセンサーを搭載する?
- 藤崎 翔太
- 6月30日
- 読了時間: 3分

SmartSens製の1インチカメラセンサーが搭載されるのではないかとのこと
主にスマートフォンやチップセットに関する未発表情報を投稿しているインドを拠点とするリーカーThat_Kartikey(Kartikey Singh)氏は、自身のXアカウントにXiaomiの次期フラッグシップスマートフォンに関して「Xiaomi 16 Ultra Xiaomi × SmartSens」というシンプルな投稿をした。
SmartSens社とは?
SmartSens Technologyは、高性能CMOSイメージセンサー(CIS)を開発・設計・販売する中国・上海の企業だ。裏面照射やグローバルシャッターなど先進技術を駆使し、2024年には13MPスマホ向けセンサー「SC130HS」を発表し、次世代高ダイナミックレンジ・低ノイズ・低消費電力を実現している。最近の注目トピックとして、Huaweiの「Pura 80 Ultra」フラッグシップスマホにSmartSensの1インチCMOSセンサーが搭載されたと報じられた。
スマホに1インチのセンサーを搭載できるの?
技術的には可能で、すでに市販製品にも搭載されている。ただし、実際にはいくつかの制約や注意点がある。
スマホ本体の厚み
1インチセンサーはサイズが大きいため、カメラバンプが厚くなる。
レンズ設計が難しい
1インチに見合う大きなレンズユニットが必要。小型化と画質のトレードオフがある。
発熱やバッテリー消費
大きなセンサーは処理負荷が高く、スマホの省電力設計と相反する。
実際には「1インチ型」と言いながら、センサー全面を使っていない(クロップしている)場合もある。これはマーケティング上「1インチ」と謳いながら、実際にはセンサー中央部のみを利用し、レンズや画像処理とのバランスを取っているためである。よって、真の「1インチの画質」をフルに引き出しているスマホはごくわずかだ。
真の「1インチの画質」代表的なスマホ
1. Sony Xperia PRO-I
特徴
本物の1インチセンサー(Sony IMX sensor)を搭載。
センサー全体を使うモードもあるが、基本的にはクロップ撮影がメイン。
カメラアプリがプロ向け設計で、RAW撮影やマニュアル調整が可能。
評価
コンパクトカメラに匹敵する画質を出せるが、実用的にはセンサー全域をフル活用するのは難しい。
2. Xiaomi 13 Pro / 14 Ultra(Sony IMX989搭載)
特徴
1インチ相当の大型センサーで、スマホ向けに最適化。
レンズ性能も非常に高く、一般ユーザー向けに良好なバランスを実現。
評価
高画質かつ多彩な撮影モードで、1インチセンサーの恩恵を比較的引き出している。
3. Leica Leitz Phone 1 / 2
特徴
Leica監修のカメラで、1インチセンサーをフル活用しようとした設計。
評価
写真の色味や質感にこだわるユーザーに支持されるが、他モデルに比べると実用性や性能の幅は限定的。
Xiaomiは過去機種にて実績があるため、Xiaomi 16 Ultraのカメラには期待しても良いだろう。