OPPO、Find X10シリーズをグローバル発表 Pro Maxは3眼すべて2億画素


OPPOがFind X10とFind X10 Pro Maxをグローバル発表した。Pro Maxは背面3眼すべてが2億画素で、10月下旬から順次発売する。
中国のスマートフォンメーカーOPPOは、2026年10月21日、スペインのマヨルカ島で新しいフラッグシップ「Find X10」シリーズをグローバル向けに発表した。ラインナップは「Find X10」と、上位モデルの「Find X10 Pro Max」の2機種。Pro Maxはハッセルブラッドと共同開発した背面カメラ3基がすべて2億画素になっている。
グローバルは2機種構成
シリーズは2026年9月22日に中国で先に発表されている。中国では「Find X10 E」を含む3機種が出たが、グローバル向けはFind X10とFind X10 Pro Maxの2機種になる。
OPPOの上級副社長兼最高製品責任者のピート・ラウ氏は、このシリーズについて、目に映る世界をそのまま再現するために作ったと説明している。
カメラ:Pro Maxは超広角から望遠まで2億画素
Find X10 Pro Maxは、背面の3基がすべて2億画素のセンサーを使う。
超広角:1/1.56インチセンサー、画角124度。オートフォーカスに対応し、取り込める光の量は前の世代の2倍
メイン:サムスンと共同開発した1/1.28インチの「ISOCELL HPC」センサー。独自技術「DeepPix」を採用
望遠:F2.1。最短撮影距離は10cmで、望遠マクロとしても使える
標準の撮影では、超広角から9.9倍ズームまでの範囲で2600万画素の写真を記録する。OPPOはこれを業界初としている。ハッセルブラッドの「Hi-Resモード」を使うと、対応するカメラで5000万画素か2億画素の撮影もできる。

Find X10は2億画素のカメラを2基(メインと望遠)積む。さらに、色の情報を細かく分析する新世代の「True Colorカメラ」も備える。どちらのモデルにも、望遠カメラに付けて光学倍率を3.28倍にする外付けの「OPPO Hasselblad Teleconverter」が用意される。
画像処理には新しいエンジン「LUMO True Image Engine」を採用した。色と階調を忠実に出すことを重視し、シャープネスやノイズ低減、AIによるディテールの補完を控えめにしている。ハッセルブラッドの「マスターモード」の階調の考え方を、通常の写真モードにも取り入れた。

動画:8K撮影と業務向けの機能
Pro Maxは3基のカメラすべてで4K 60fps、4K 120fps、8K 30fpsの撮影ができる。メインカメラはDeepPixにより最大17段のダイナミックレンジを持つ。Find X10は背面のすべてのカメラで4K 60fpsに対応し、2億画素のメインと望遠は4K 120fpsと8K 30fpsにも対応する。
業務向けの機能として、Dolby Vision、ACES認証の「O-Log2」、OPPOとして初めての「Open Gate」撮影を備える。撮影アプリ「Blackmagic Camera」もこれらの機能に対応し、Find X10向けに最適化した版は11月に配信される予定。
Pro Max向けには、Tiltaの撮影キット「Khronos Creator Kit」も用意される。グリップ、67mmフィルターアダプター、テレコンバーター用アダプター、冷却ファンのセットになっている。また、Metaと協力し、Instagramに動画を投稿するときに画質がほとんど落ちないようにした。

ディスプレイとデザイン
画面はFind X10が6.59インチ、Pro Maxが6.78インチ。どちらもLTPOパネルで、リフレッシュレートは最大144Hz、ピーク輝度は3,600ニト。1ニトまで暗くでき、3,840HzのPWM調光にも対応する。広い色域規格のBT.2020に対応した、最初のスマートフォンの1つでもある。OPPOによると、BT.2020はDCI-P3より約40%広い色域を表示できる。
背面は一枚もののガラスで、カメラ部分までつながったデザインになっている。防水・防塵はIP66、IP68、IP69に対応し、落下への強さでSGSの5つ星認証を取得した。

性能とバッテリー
チップはFind X10がMediaTek Dimensity 9600M(3nm)、Pro MaxがDimensity 9600 Pro(2nm)。どちらもベイパーチャンバーで冷やす。
バッテリーはシリコンカーボン負極を使った最大8,000mAhで、一部の地域では2セル構成の7,150mAhになる。充電は有線80W(SUPERVOOC)、ワイヤレス50W(AIRVOOC)。

ColorOS 17とAI機能
OSはColorOS 17を搭載する。新しいデザイン「Living Flow Design」を採用し、描画エンジンも刷新した。OPPOの社内テストでは、ColorOS 16と比べて次のように改善したという。
アプリを起動するときの安定性が55%向上
ギャラリーを初めて開いたときのサムネイル表示が最大50%速い
バックグラウンドで動かし続けられるアプリが25%以上多い
AI機能では、Manusと共同で作った「AI Mind Pilot」にエージェントモードが加わった。端末内の写真やファイルを扱い、情報を検索し、いくつかの手順にまたがる作業を代わりにこなす。「AI Photo Agent」は編集の提案をしたり、話し言葉の指示で写真を編集したりできる。参考画像の雰囲気をまねる「Style Match」もある。この機能は順次配信され、月ごとの利用回数の上限は地域によって違い、静止画だけが対象。
通話中に合成音声やAIによる顔のすり替えを端末内で見分ける「AI Call Guard」も搭載する。ただし使えるのはインドネシア、インド、タイだけになる。クラウドでのAI処理は「Private Computing Cloud」で守られ、エンドツーエンド暗号化と耐量子の暗号を使う。

主なスペック
項目 | Find X10 | Find X10 Pro Max |
チップ | MediaTek Dimensity 9600M(3nm) | MediaTek Dimensity 9600 Pro(2nm) |
ディスプレイ | 6.59インチ LTPO | 6.78インチ LTPO |
リフレッシュレート | 最大144Hz | 最大144Hz |
ピーク輝度 | 3,600ニト | 3,600ニト |
背面カメラ | 2億画素×2(メイン・望遠)+True Colorカメラ | 2億画素×3(超広角・メイン・望遠) |
動画 | 最大8K 30fps(メイン・望遠) | 最大8K 30fps(全カメラ) |
バッテリー | 最大8,000mAh(一部地域は7,150mAh) | 最大8,000mAh(一部地域は7,150mAh) |
充電 | 有線80W、ワイヤレス50W | 有線80W、ワイヤレス50W |
防水・防塵 | IP66/IP68/IP69 | IP66/IP68/IP69 |
厚さ | 8.35mm | 8.40mm |
OS | ColorOS 17 | ColorOS 17 |
カラー | Glacier Blue、Glow Coral、Mist Grey | Titanium Grey、Luna White |
発売日と価格、日本での展開
グローバルでは2026年10月下旬から、OPPOの直営店、正規販売店、提携する通信事業者で順次発売される。予約と購入特典の詳しい内容は、OPPOのグローバルサイトで案内している。OPPOの発表には価格が載っておらず、欧州などの公式価格はまだ出ていない。先に出た中国では、Find X10が5,499元から、Find X10 Pro Maxが6,799元からとなっている。
日本での発売は、10月26日の時点で正式に発表されていない。ただし、Pro Maxのグローバルモデル(型番CPH2913)は日本の技適を取っており、日本向けの準備が進んでいるとみられる。FeliCa(おサイフケータイ)に対応するかどうかは分かっていない。
カメラ重視の流れがさらに強まる
Find X10シリーズは、2億画素のセンサーを全面的に使い、AIによる加工を控えめにして、見たままの写真を残すことを強く打ち出した。8K撮影、O-Log2、Open Gate、撮影キットまで揃えており、スマートフォンを動画制作の道具として使う人にも向けた作りになっている。
一方で、カメラや部品のグレードが上がるにつれ、本体価格も上がっていくことが予想される。日本では技適の取得が確認されており、発売するかどうかと、FeliCaへの対応や価格の設定が今後の注目点になる。日本のハイエンド機のカメラ競争に、新しい選択肢が加わるかどうかが注目される。
(Source:OPPO)




