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Metaが新型VRグラス発表、重さ約100gの軽量化を実現

執筆者の写真: 藤崎 翔太
藤崎 翔太
3 日前
読了時間: 5分


Metaが次世代VR機器「Meta VR Glasses」を発表した。メガネ型で重さ約100g、2027年春に1299.99ドルで発売予定である。





Metaが新型VRデバイスを発表

Metaは米国時間9月23日、開発者向けイベント「Meta Connect 2026」において、新型VRデバイス「Meta VR Glasses」を発表した。日本時間では9月24日にあたる。Metaの公式ニュースルームでは、10年以上にわたるVR開発の集大成として位置づけられており、映画鑑賞、スポーツ観戦、作業用の画面、ゲーム機の機能を一台に統合したデバイスと説明している。


軽量化を実現した二分割構造

Meta VR Glassesの本体重量は約100gで、既存モデルのMeta Quest 3と比べて5分の1程度に抑えられている。軽量化の主な要因は、本体を二つに分ける構造にある。顔に装着するグラス部分はセンサーとディスプレイのみを備え、素材にはマグネシウム合金を採用した。処理性能やバッテリー、ストレージを担う「パック」と呼ばれる別体ユニットは光ファイバーケーブルで接続され、ポケットやバッグに取り付けて使用する。側面が開いた設計とパススルーカメラにより、装着中も周囲の状況を把握できるとしている。


ディスプレイと映像・音響性能

映像面では、micro-OLEDパネルを用いた5K解像度の「5K Infinite Display」を搭載し、解像度は1度あたり37ピクセル(37PPD)に達する。専用設計のパンケーキレンズにより、メガネに近い外観を保ちながら高い映像品質を両立させた。Dolby Visionに対応し、音響面ではDolby Atmosのスピーカーをフレーム内に内蔵する。処理性能にはQualcomm製の新型プロセッサー「Snapdragon Reality Elite」を採用し、パック側のバッテリーは高解像度コンテンツの連続再生で最大3時間、45W急速充電に対応する。



項目

内容

重量

約100g(グラス部のみ)

ディスプレイ

5K Infinite Display(micro-OLED、37PPD)

レンズ

専用設計パンケーキレンズ、度付きレンズ対応

映像規格

Dolby Vision対応

音響

Dolby Atmos(フレーム内蔵スピーカー)

素材

マグネシウム合金ボディ

プロセッサー

Qualcomm Snapdragon Reality Elite

バッテリー

高解像度再生で連続約3時間、45W急速充電

接続方式

光ファイバーケーブルで本体とパックを接続

認証

VRデバイスとして初のIMAX Enhanced認証取得

発売時期

2027年春

価格

1299.99ドル(日本円は未定)


AIと操作方法

Meta VR GlassesにはMeta AIエージェントがOSに統合されており、音声のほか、視線や手のジェスチャーだけで映画の再生やアプリの起動、作業画面の調整、検索などを行える。コントローラーは不要とされている。


映画・スポーツ視聴の体験

Meta VR Glassesは、VR機器として初めてIMAX Enhanced認証を取得した。11月にはDisney+加入者向けに、対象国で「アベンジャーズ」や「ブラックパンサー」などの3D配信が始まり、タトゥイーンやアベンジャーズタワーなどを再現した没入型の視聴環境も用意される。また、Industrial Light & Magicが手がける「Disney Immersive Cinema by ILM」アプリでは、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」や「スター・ウォーズ/新たなる希望」のVR強化版も視聴可能になる。



動画配信ではPrime Video、YouTube、DIRECTV、AMC+、Crunchyroll、Plex、ESPN、Tubiなどと連携するほか、Peacock、HBO Max、Paramount+も3D作品ライブラリを初めて提供する。Lionsgateの3D作品も加わり、発売時までに国際的に数千本規模のライブラリになる見込みである。監督のジェームズ・キャメロン氏とLightstorm Visionとの提携により、2027年には3D初公開となる新作の配信も予定されている。



スポーツ分野では、ESPNと連携した「Immersive Sports」により、8K・180度映像で前列に近い視点での観戦が可能になる。今年はまず大学アメリカンフットボールがMeta Quest向けに提供され、2027年以降は対応競技が拡大する予定である。発売後は、MLB、NBC Sports、TNT Sports、UFCなどとの提携により、年間100件以上のライブ中継が視聴できるとしている。



作業用スペースとゲーム機能

作業用途では、複数画面を任意の場所に表示できる個人用ワークスペースとして利用できる。平らな面をキーボードやタッチパッドとして認識させる機能もあり、追加の機器を持ち歩かずに文字入力が行える。フルカラーのパススルー機能により、装着中も机やスマートフォン、周囲の様子を確認できる。ゲームは発売時点で75本以上のタイトルを手のジェスチャーのみで操作でき、Xbox Cloud Gamingとの連携により、さらに多数のタイトルをストリーミングでプレイできるとしている。



ホログラム通話機能

新機能として、実写に近いホログラムを使った通話機能も発表された。表情や反応をリアルタイムで再現した自身のホログラムを相手に表示し、空間音声によって、あたかも同じ空間にいるような感覚での通話ができるとしている。相手がスマートフォンやパソコンから参加している場合も、画面上にホログラムが表示される仕組みで、WhatsAppやZoomなど既存の通話アプリでも利用可能という。



発売日・価格、日本展開について

Meta VR Glassesは2027年春に発売予定で、価格は1299.99ドルである。他のメディアの報道によると、日本は直販店・量販店の双方で取り扱う13カ国の一つに含まれる見通しだが、日本円での価格は本記事作成時点で公表されていない。


AIグラスとVR機器の融合が示す方向性

Meta VR Glassesは、これまで別系統として展開されてきたMeta QuestシリーズのVRヘッドセットと、Ray-Ban MetaなどのAIグラスの両方の要素を併せ持つ製品といえる。軽量化によって長時間の装着を想定した設計となっている点や、Disney、Marvel、Star Wars、NBA、MLBといった大手コンテンツホルダーとの提携を早期に固めている点から、映像視聴とゲーム、業務利用を横断する新しい携帯型コンピューティング端末としての位置づけを狙っていることがうかがえる。ホログラム通話のように既存の通話アプリと連携する機能も、単体のVR専用機というより、日常的なコミュニケーション手段への統合を意識した設計といえそうである。発売までにはまだ半年以上あり、価格や日本国内での具体的な展開については今後の続報が待たれる。


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