Grok Code Fast 1:開発者向けAIコーディングモデルをxAIが公開
- 桜井 未来
- 2 日前
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AIエージェント型ワークフローの遅延を大幅に改善し、開発効率を向上
米xAIは現地時間8月28日、新たなエージェント型AIコーディングモデル「grok-code-fast-1」を公開した。高速かつ低コストで動作し、AIエージェント型ワークフローで課題となっていた遅延を大幅に改善することを狙っている。
このAIモデルは新設計のアーキテクチャに基づき、大規模なコードコーパスで事前学習し、プルリクエストや実際の開発タスクを用いたファインチューニングによって最適化された。GitHub CopilotやCursorなど主要パートナーと連携し、エージェント型プラットフォームでの性能を引き出している。grepやターミナル、ファイル編集といった操作を自然に扱え、IDE上でスムーズに利用できるよう調整されている。
応答は極めて高速で、AIによる推論とツール呼び出しがほぼ同時に進行する。TypeScriptやPython、Java、Rust、C++、Goに対応し、新規プロジェクトの立ち上げからデバッグまで幅広く活用可能だ。性能評価ではSWE-Bench-Verifiedで70.8%を記録し、キャッシュ最適化により再利用時のレスポンスも大幅に短縮されている。
価格は、入力トークン100万件あたり0.20ドル、出力トークン100万件あたり1.50ドル、キャッシュ入力トークン100万件あたり0.02ドルに設定されている。
xAIは数日のスパンで更新を重ね、今後はマルチモーダル対応や並列処理、長いコンテキストへの拡張も予定している。
参照サイト
xAI公式サイト NEWS