Google、71か国で「Veo 3」の提供を開始
- 桜井 未来
- 5月26日
- 読了時間: 2分
更新日:7月14日

Google I/O 2025で発表されたImagen 4・Flowと合わせて、グローバル展開を本格化
米Googleは5月20日(現地時間)、開発者向けイベント「Google I/O 2025」において、映像制作を支援する最新のAIツール群「Veo 3」「Imagen 4」「Flow」を発表した。これらのツールは、テキストや画像のプロンプトから高品質な動画・画像を生成する能力を持ち、コンテンツ制作におけるプロセスを大幅に効率化するとともに、クリエイターや企業に新たな表現手段を提供するものである。
Veo 3:テキストから動画を生成する高精度AI
Google DeepMindが開発した「Veo 3」は、テキストや画像の指示から最大60秒のフルHD(1080p)動画を生成できる最新のAIモデルだ。人物や動物、オブジェクトが映像全体を通して自然に動き、一貫性のあるリアルな映像を作成できる点が特長である。
また、「タイムラプス」や「空撮」といった映像表現に関する専門的な指示にも対応可能で、プロンプトで短いストーリーを伝えるだけで、その内容を鮮明に表現した映像を生成することができる。
Flow:誰でも手軽に映像を構築できる統合制作ツール
「Flow」は、Veo 3、Imagen 4、GeminiといったGoogleのAIモデルを組み合わせ、映像制作を直感的かつ高速に行える新しいツールだ。ユーザーはテキストや画像を入力するだけで動画クリップを生成し、それらを「シーンビルダー」でつなぎ合わせて1本の映像作品を作成できる。映画制作者やコンテンツ制作者にとって、アイデアを即座に視覚化し、プロトタイプを効率的に構築できる画期的な手段となっている。
Imagen 4:表現力とリアリズムが進化した画像生成モデル
「Imagen 4」は、テキストから高品質な画像を生成する最新の画像生成AIモデルである。前バージョンに比べて、細部の表現やライティングの再現性が飛躍的に向上しており、視覚的ノイズも大幅に軽減された。様々なアスペクト比で最大 2K 解像度の画像を生成でき、印刷やプレゼンテーションにも最適。文字表現やタイポグラフィの生成能力も大幅に向上しており、グリーティングカード、ポスター、漫画なども簡単に作成できる。


これらのツールは、発表当初は米国の一部ユーザーに限定して提供されていたが、5月25日(米国時間)現在、日本を含む71か国で「Veo 3」の利用が可能となった。今後、他のツールのグローバル展開や一般公開のタイミングにも注目が集まる。
参照サイト
Google Japan Blog