Google、「Gemini 3.8 Flash」と「Flash Cyber」を発表
- 白石 奈々

- 45 分前
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コーディングや自律型AIエージェントの性能を高め、脆弱性の発見・修正に特化したモデルも提供
米Googleは現地時間9月2日、AIモデル「Gemini 3.8 Flash」と、サイバーセキュリティに特化した「Gemini 3.8 Flash Cyber」を発表した。3.8 Flashは長時間にわたるコーディングや自律型AIエージェント向けの性能を強化。Flash Cyberは、脆弱性の発見や自動パッチ生成に特化する。
AIエージェントの推論・ツール利用を強化
Gemini 3.8 Flashは、複雑なタスクを自律的に処理するAIエージェント向けに、推論やツール利用の能力を高めた。複雑なタスクでは、より多くの推論ステップを実行し、ツールを繰り返し呼び出しながら結果を評価・改善する。Googleによると、ソフトウェア開発向けベンチマーク「DeepSWE v1.1」では、大型のフロンティアモデルの多くを上回ったほか、金融や法務分野のエージェント向けベンチマークでも「Gemini 3.7 Flash」などを上回ったという。

APIでは2026年末まで導入価格を適用
Gemini 3.8 Flashは、Google AI StudioのGemini APIなどから利用できる。APIの導入価格は入力100万トークン当たり0.75ドル、出力100万トークン当たり3.75ドルで、2026年12月31日まで適用する。2027年1月1日以降は、それぞれ1.50ドル、7.50ドルとなる。
脆弱性の発見・修正に特化したFlash Cyber
「Gemini 3.8 Flash Cyber」は、サイバーセキュリティに特化したモデルだ。脆弱性の自律的な発見に加え、自動でパッチを生成する能力を重視しており、Googleは攻撃側よりも防御側の能力を高めることを優先して開発したとしている。脆弱性発見のベンチマーク「CyberGym」では、「Gemini 3.5 Flash Cyber」や大規模なフロンティアモデルを上回った。また、20言語にまたがる内部ベンチマークでは、脆弱性を発見する成功率が70%を超えたという。


Googleのコードのセキュリティ対策にも活用
GoogleはすでにFlash Cyberを自社のコードのセキュリティ対策に利用している。Googleによると、Chrome Security Teamの検証では、同モデルが生成した脆弱性への正しいパッチが、より大型の商用モデルと比べて2.6倍多かった。また、Google Cloudの脆弱性研究チームは、同モデルを使って重大な基盤脆弱性を2時間未満で発見したとしている。
Flash Cyberは限定提供
Flash Cyberは、サイバーセキュリティ用途について通常よりも許容的な緩和策を採用しているため、一般公開はしない。新たに開始した「Fairwind Program」を通じて、政府当局や重要インフラ事業者、ソフトウェアメンテナーなどの信頼できる防御側組織に提供する。
AIエージェントとサイバー防御に用途を拡大
今回の発表では、GeminiのFlashシリーズを、コーディングや自律型AIエージェントによる複雑な作業だけでなく、脆弱性の発見・修正といったサイバーセキュリティ分野にも広げている。高速・低コストというFlashシリーズの特性を生かしながら、より専門性の高い用途への展開を進める形だ。
参照サイト
News from Google
Introducing Gemini 3.8 Flash and 3.8 Flash Cyber



