FigmaがNYSE上場、AI機能「Figma Make」でノーコード時代を加速
- 桜井 未来
- 8月1日
- 読了時間: 2分

UIデザインから動作するプロトタイプまで、AIが自動で構築
米Figmaは7月31日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。公開価格は1株33ドルだったが、初値は85ドル、終値は115.50ドルと公開価格の約3.5倍に達した。設立から約13年での上場となり、デザインツール企業として急速に成長を遂げてきたFigmaが、正式に公開企業として新たなステージに進んだ。
この上場に先立ち、Figmaは7月25日に新たなAI機能「Figma Make」のリリースを発表している。Figma Makeは、今年5月にFigmaの年次カンファレンス「Config」で発表されたもので、自然言語によるプロンプト入力や既存のFigmaデザインを貼り付けるだけで、動作するアプリや高精度なプロトタイプを自動生成できるツールだ。これまでデザインとアプリの実際の挙動とのあいだにあったギャップを、AIの力でシームレスに埋めることを目的としている。たとえば、画面設計やインタラクション設計を含むアプリケーションを、文章での指示だけで自動生成することが可能だ。さらに、ブランドライブラリに基づいたCSSスタイルの抽出と適用にも対応しており、整合性のあるプロトタイプを瞬時に構築できるのが大きな特徴である。
また、レイヤー名の変更、画像の生成・編集、コンテンツの差し替えといった既存のFigma AI機能も、ベータ版を経て正式にリリースされ、有料プランでの提供が始まっている。一方、Figma Makeについては無料プラン「Starter」でも利用可能で、より多くのユーザーが試すことができる設計となっている。
今回の上場とFigma Makeのリリースにより、Figmaはプロダクトと企業基盤の両面で進化を遂げており、今後のグローバル展開にもいっそうの注目が集まっている。
参照サイト
Figma Japan株式会社 プレスリリース
FigmaのAIツール「Figma Make」、日本を含む全世界で提供開始
Figma's IPO: Design is everyone's business