Alexaが進化!Amazonの生成AI搭載アシスタント「Alexa+」登場
- 桜井 未来
- 2月27日
- 読了時間: 2分
更新日:3月13日
複数のAIモデルの活用で、より自然な会話とパーソナライズ体験を実現
月額19.99ドルで提供、プライム会員なら無料で利用可能
米Amazonは2月26日(現地時間)、ニューヨークで開催されたイベントで、生成AIを活用した次世代アシスタント「Alexa+」を発表しました。「Alexa+」は数週間以内に米国で先行アクセスが始まり、その後数カ月かけて提供地域が拡大される予定です。日本での展開については現時点では発表されていません。デバイスは、まずはEcho Show 8、10、15、21のユーザーが優先的に利用できるとされています。また、料金は月額19.99ドルで、Amazonプライム会員(月額14.99ドル)なら無料で利用することができます。
Alexa+は、従来のAlexaを基盤に、生成AI技術を取り入れて一から再構築されたものです。従来の音声コマンド入力方式から、より自然な会話型インターフェースへと進化しています。Alexaモバイルアプリ、Webブラウザ(Alexa.com)でも利用可能で、ユーザーとの会話の文脈を記憶し、中断した会話をどのデバイスでも再開することができます。これにより、より自然で流れるような会話が実現し、ユーザーの好みを学習して、パーソナライズされた体験が提供されます。
また、Alexa+は、「Amazon Bedrock」上で稼働する「Amazon Nova」や「Anthropic」などの複数の大規模言語モデル(LLM)を活用しています。タスクに応じて最適なモデルを選択することで、例えばOpenTableでの予約や、Uber Eatsでのデリバリーの注文、Ringデバイスと連携したホームセキュリティの強化など、多岐にわたるタスクを実行することができます。また、リアルタイムな情報を提供するために、AP、Reuters、TIMEなどの大手メディアと提携しており、最新のニュースや天気、スポーツの結果など、信頼性の高い情報をリアルタイムに提供できるようになります。
Amazonは、2023年9月にAlexaに生成AIを搭載することを発表していましたが、それがついに実現する形となりました。この進化により、AmazonはAI分野でさらに強化された競争力を持つことになると予想されています。また、Alexa+は単に家庭での利用にとどまらず、ビジネスや教育の場にも活用できる可能性があり、企業向けのソリューションとしての利用も期待されます。
参照サイト
Introducing Alexa+, the next generation of Alexa(英語サイト)
How Amazon rebuilt Alexa with generative AI(英語サイト)