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Samsung、Gentle Monsterらと新型AIアイウェア発表

  • 執筆者の写真: 藤崎 翔太
    藤崎 翔太
  • 10 時間前
  • 読了時間: 4分


サムスンがGentle Monster、Warby Parkerと開発したAI対応アイウェアをUnpackedで発表した。




サムスン電子は2026年7月22日、英ロンドンで開催された「Galaxy Unpacked」において、新たなインテリジェントアイウェアを発表した。今回の製品は同年5月のGoogle I/Oで示されたコンセプトを基に、アイウェアブランドのGentle MonsterおよびWarby Parkerと共同開発したもので、Galaxyのエコシステムをスマートフォンの外に広げる位置づけとなる。


AIを日常に組み込む新しい接点

エージェント型AIの進化に伴い、AIの性能そのものだけでなく、どこでどのように人と接するかが重視されるようになっている。スマートフォンが体験の中心である点は変わらないが、Galaxyを構成する各デバイスが場面ごとの体験を担う形になっており、インテリジェントアイウェアはその一つとして位置づけられる。画面を見ずに、移動中や作業中、会話の最中でもAIを利用できる点が特徴とされる。

サムスン電子でMX事業本部COOを務めるWon-Joon Choi氏は、インテリジェントアイウェアが新たな接点となり、日常のあらゆる場面でより個人に合わせたAIアシスタントを提供できると説明している。



本体の仕様と機能

軽量かつスリムなフレームを採用し、日常的に装着できる設計とした。バッテリーは1回の充電で最大9時間使用でき、付属の充電ケースを使えば最大7回分のフル充電が可能という。内蔵カメラで視覚情報を取得し、Snapdragon AR1 Gen1がAI処理をリアルタイムで担う。

搭載する機能は、長文メッセージの要約や読み上げ、リアルタイム通訳、音声・ジェスチャーによる操作などで、ジェスチャー操作の一部はGalaxy Watch9との連携時に利用できる。見ている内容をそのままNotesに記録・整理する機能や、現在地に応じたルート案内、過去の利用履歴を踏まえて同じ説明の繰り返しを減らす機能も備える。通話中に自分の視点を相手と共有したり、一人称視点で映像を記録したりすることもできる。

Android XRを基盤としており、Google側はGeminiを組み合わせることで、日常的に使いやすいウェアラブル機器として自然な応答を実現するとしている。GoogleでAndroidエコシステムを統括するSameer Samat氏も、両社は状況を理解して生活を支えるAIという共通の方向性を持っていると述べている。



デザイン面での協業

Gentle MonsterおよびWarby Parkerとの協業では、開発段階から額や耳など装着感に関わる部分を細部まで検証し、それぞれのブランドの意匠を反映した。Galaxy Unpackedでは両社によるデザインが1種類ずつ紹介された。Gentle Monster版はスリムな黒縁フレームで、直線的な上部と緩やかな曲線の下部を組み合わせたシルエットとした。Warby Parker版は深みのある茶色を基調とし、緩やかに上がるブローラインを採用している。



発売時期と価格

今回の発表では価格は明らかにされていない。発売時期についても、Gentle MonsterおよびWarby Parkerの新コレクション展開に合わせて今年秋以降になる見通しが伝えられており、まずは一部市場からの展開となる可能性が高い。現時点で日本での取り扱いに関する具体的な発表はなく、対応時期や価格を含め今後の情報を待つ必要がある。


主なスペック

項目

内容

プラットフォーム

Android XR

チップセット

Snapdragon AR1 Gen1

バッテリー

最大9時間使用、充電ケースで最大7回分のフル充電

カメラ

内蔵(視覚情報をAIに提供)

操作方法

音声操作、ジェスチャー操作(Galaxy Watch9連携時)

デザインパートナー

Gentle Monster、Warby Parker

主な機能

メッセージ要約、読み上げ、リアルタイム通訳、ノート記録、ナビゲーション、映像共有・録画


スマートグラスは「画面なし」で勝負に出た

今回サムスンが示したのは、視界に情報を重ねて表示するディスプレイ型ではなく、音声とカメラ、AI処理を組み合わせたオーディオグラス型の路線である。ディスプレイを持たないことで軽量化やバッテリー持続時間を確保しやすくなる一方、表示できる情報量では制約が生まれる。競合となるスマートグラスの中にはディスプレイを内蔵する製品も出てきており、今後は「見せる」か「聞かせる」かという設計思想の違いが、この分野の製品選びを左右する軸の一つになりそうだ。価格や発売国が固まっていない現段階では、実際の普及ペースを見極めるにはもう少し情報を待つ必要がある。



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