top of page
&SMART - ガジェット・IT・AI・FinTechに関するWebメディア

Apple Intelligenceが日本語で利用可能に

  • 執筆者の写真: 藤崎 翔太
    藤崎 翔太
  • 4月1日
  • 読了時間: 5分

image:Apple
image:Apple

iOS 18.4、iPadOS 18.4、macOS Sequoia 15.4のリリースにより対応





本日、Apple Intelligenceは新たに8つの言語に対応し、世界中のユーザーに拡大した。iOS 18.4、iPadOS 18.4、macOS Sequoia 15.4のリリースにより、日本語を含む複数の言語に対応し、ユーザーのプライバシーを保護しながら有用なインテリジェンスを提供する。



Apple Intelligenceでできること
  • 作文ツールを使って、以下の操作が可能

    • 書き直し

    • 校正

    • 要約

  • スマートリプライを使ってワンタップで返信

  • 多言語対応

    • Apple Intelligenceが対応する言語でコミュニケーションをとる場合、自動で適応

  • ビジュアル編集機能

    • クリーンアップ機能で画像から不要な対象物を削除

    • Image Playgroundで自分らしさを表現する新しい方法を探る

    • ジェン文字であらゆる瞬間に合った絵文字を作成

  • ビジュアルインテリジェンスを活用して、iPhoneユーザーが周囲の状況について学ぶ

  • ChatGPTとの統合

    • Siriや作文ツールにChatGPTが統合され、アプリを切り替えずにChatGPTの専門知識を活用可能

    • 作業をよりすばやく、簡単に実行


Apple Intelligenceによるプライバシー保護
  • デバイス上での処理を基本とし、多くの生成モデルをローカルで実行

  • プライベートクラウドコンピューティングにより、クラウド上でもiPhoneのプライバシーとセキュリティを拡張

  • より高度なインテリジェンスを活用可能



テキストの校正、書き直し、要約

iOS、iPadOS、macOSに統合された作文ツールを使うことで、ユーザーはあらゆる文章作成の場面で、書き直し、校正、要約を通じて言葉づかいを磨ける。「書き直し」機能では、Apple Intelligenceがさまざまな表現バージョンを提案し、タスクや読者に応じて調整できる。「校正」機能では、文法や言葉の選択、文の構造をチェックし、編集候補を提案。さらに、テキストを段落やリストに要約できる。また、「変更を説明」オプションを使うと、特定の変更を指定して、文章をより表現力豊かに仕上げられる。


作文ツールを使うことで、ユーザーは書き直し、校正、要約などのオプションを活用し、あらゆる文章作成の場面で自分の文章を磨くことができる。
作文ツールを使うことで、ユーザーは書き直し、校正、要約などのオプションを活用し、あらゆる文章作成の場面で自分の文章を磨くことができる。



賢くなった写真アプリ

写真アプリは新機能を搭載し、自然な言葉で検索できるようになった。ユーザーは「赤いドレスを着て踊っているマヤ」などの説明で、写真やビデオを簡単に検索でき、ビデオの特定のシーンもすぐに表示可能。検索時には賢い入力補助も提供される。また、クリーンアップツールを使うことで、写真から不要な対象物や人物を消し、意図に忠実な画像を作成できる。


写真アプリでは、クリーンアップがユーザーの写真編集をサポートし、その瞬間を忠実に保ちながら背景の不要なものを消すのに役立つ。
写真アプリでは、クリーンアップがユーザーの写真編集をサポートし、その瞬間を忠実に保ちながら背景の不要なものを消すのに役立つ。

メモリー機能により、ユーザーは説明を入力するだけで、見たいムービーを作成できるようになった。言語と画像を理解する能力を活用し、Apple Intelligenceはユーザーの説明に基づいて写真とビデオを選び、写真から特定されたテーマに基づいてチャプターに分かれたストーリーラインを作成し、独自の流れを持つ物語のムービーに仕上げる。


ユーザーは、Apple Intelligenceを活用して、ユーザーの説明に基づいて写真とビデオを選び、独自の流れを持つ物語のムービーとして組み立てることで、写真アプリでメモリームービーを作成し、見たいストーリーだけを見ることができる。
ユーザーは、Apple Intelligenceを活用して、ユーザーの説明に基づいて写真とビデオを選び、独自の流れを持つ物語のムービーとして組み立てることで、写真アプリでメモリームービーを作成し、見たいストーリーだけを見ることができる。


Image Playground

Image Playgroundでは、ユーザーがテーマやコスチューム、アクセサリ、場所などを選び、ユニークな画像を簡単に作成できる。独自のテキスト説明を追加したり、写真ライブラリの写真を使って家族や友人に似た画像を作成することも可能だ。


ここで注意しておきたいのは、他の生成AIとは異なり、複雑なプロンプト(文章)から画像を生成することはあまり得意ではない点だ。事前に設定されたテーマもカジュアルな物が多くコミュニケーションツールとしての画像生成機能という印象だ。


Image Playgroundでは、ユーザーはテーマ、コスチューム、アクセサリ、場所などのコンセプトを選んで、楽しくユニークな画像を簡単に作成できる。
Image Playgroundでは、ユーザーはテーマ、コスチューム、アクセサリ、場所などのコンセプトを選んで、楽しくユニークな画像を簡単に作成できる。


会話能力が向上したSiri

Apple Intelligenceの力により、Siriはより自然で文脈に沿った対応ができ、システム体験に緊密に統合されている。iPhone、iPad、CarPlayでは、新しいデザインで画面の縁を囲うように光り輝き、Macではデスクトップに自由に配置でき、作業中に簡単にアクセス可能だ。iPhone、iPad、Macでは、Siriにタイプ入力でき、テキストと声をスムーズに切り替えてタスクをこなせる。Siriは豊かな言語理解を備え、ユーザーが言葉に詰まっても文脈を保ちながら、1つのリクエストから次のリクエストへと続けられる。


iPhone、iPad、Macでは、Siriにいつでもタイプ入力でき、テキストと声をスムーズに切り替えられる。
iPhone、iPad、Macでは、Siriにいつでもタイプ入力でき、テキストと声をスムーズに切り替えられる。


Siriと作文ツールでChatGPTを利用する

Appleは、iOS、iPadOS、macOSのSiriと作文ツールにChatGPTを統合し、ユーザーはアプリ間を行き来せずに、ChatGPTの専門知識や画像と文書を理解する機能を利用できるようになった。Siriは特定のリクエストに対してChatGPTにアクセスを提案し、直接回答できる。作文ツールでは、ユーザーが書いている内容に基づいて、ChatGPTがコンテンツを生成し、画像生成機能を使ってその内容に合った画像を追加できる。


ChatGPTを利用した「作文」により、ユーザーは自分が書いているあらゆる内容のコンテンツを生成できる。
ChatGPTを利用した「作文」により、ユーザーは自分が書いているあらゆる内容のコンテンツを生成できる。

ユーザーは、ChatGPTの統合を有効にするかどうかを選べ、使用時の情報共有を管理できる。デフォルトでアカウントは不要で、アカウントなしで使用する場合、OpenAIはデータを保存せず、トレーニングにも使用しない。IPアドレスは匿名化され、セッションが関連付けられることはない。アカウント連携を選んだ場合、OpenAIのデータ利用ポリシーが適用される。


ChatGPTとのアカウント連携は必須ではない。
ChatGPTとのアカウント連携は必須ではない。


その他にも以下機能が実装されている
  • 絵文字をさらに進化させせ個性的な独自絵文字を作成できる「ジェン文字」

  • メモアプリでメモに画像をすばやく作成できる「マジックワンド」

  • 優先度の高いメールを要約して一覧表示したり頻繁にやり取りをするユーザーの通知をするなどの順位付け機

  • メモアプリと電話アプリによる音声の録音、文字起こし、要約


やや出遅れ感のあるAppleのAI機能だが、ようやく日本語でも使えるようになった。他社との一番の差別化要素は、ユーザーのプライバシーを保護するように設計されていることだ。AI業界においてAppleの戦略がどのように評価されるのか注目したい。



イメージギャラリー




TAGs


bottom of page