Apple、2026年「Apple Design Awards」の受賞12作品を発表
- 藤崎 翔太

- 2 日前
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AppleはWWDC26を前に、6カテゴリー各2作品、計12のアプリとゲームを表彰した。
Appleは2026年6月3日、Apple Design Awardsの受賞者を発表した。対象は6つのカテゴリーにおける12のアプリとゲームで、世界36のファイナリストの中から選出された。発表はWWDC開幕の約1週間前というAppleの恒例のタイミングで行われた。
6つのカテゴリーと受賞作品
カテゴリーは「喜びと楽しさ」「インクルージョン」「イノベーション」「インタラクション」「ソーシャルインパクト」「ビジュアルとグラフィック」の6つで、各カテゴリーでアプリとゲームが1作品ずつ表彰された。
喜びと楽しさ アプリ部門
オランダのOchoが開発した「grug」。日々の格言を「石器時代のカタコト言葉」で読める自己肯定感向上アプリで、短い振り返りの時間をユーザーに提供する。ゲーム部門はスペインのPoti Poti Studioの「Is This Seat Taken?」で、公共交通機関を舞台にしたカートゥーンスタイルのロジックパズルゲーム。


インクルージョン アプリ部門
インドのBijoy Thangarajによる「Guitar Wiz: コード&チューナー」。ピッチからフレットの指の位置まで音声でガイドするオールインワンのギター学習ツールで、Appleのアクセシビリティ機能を活用しすべてのミュージシャンをサポートする。ゲーム部門は英国のHyper Luminal Games Limitedによる「Pine Hearts」で、テキストの読みやすさの向上や操作のカスタマイズなど、幅広いアクセシビリティ設定を備えるアドベンチャーゲーム。


イノベーション アプリ部門
米国のNBA Media Ventures, LLCが開発した「NBA:ライブゲームとスコア」。Apple Vision Pro向けに設計されており、最大5試合の同時視聴やリアルタイムスタッツの確認、テーブルトップモードでの3Dコート表示などの機能を持つ。ゲーム部門は米国Dogubombの「Blue Prince」で、探索・パズル・非戦闘の要素を組み合わせたアドベンチャーゲーム。環境によるストーリーテリングを特徴とし、繰り返しプレイできる奥深さを持つ。


インタラクション アプリ部門
イタリアのFlipping Hues Srlsによる「Moonlitt:月の位置と月の満ち欠け」。天体イベントの観測や撮影計画に対応するエレガントなインターフェイスを持ち、Liquid Glassとの統合により直感的な操作を実現している。ゲーム部門はカナダのSago Miniによる「Sago Mini Jinja's Garden」。Apple Arcadeで提供されており、子どもたちがスワイプ操作だけで植物の栽培や料理を楽しめる設計になっている。


ソーシャルインパクト アプリ部門
米国のWood Metal Rocks LLCの「Primary: News in Depth」。Apple Vision Pro向けに設計された空間インターフェイスを持つニュースアプリで、世界各地の編集者チームが支えるニュース体験を提供する。ゲーム部門は米国のJenny Jiao HsiaとAP Thomsonによる「Consume Me」で、個人的・自伝的な体験をテーマにした作品。洗練された仕組みで、言葉では説明しにくい感情にプレイヤーが向き合える設計になっている。


ビジュアルとグラフィック アプリ部門
米国Condor Digitalの「Tide Guide: Charts & Tables」。潮汐トラッカーアプリで、カスタムアニメーションや水をモチーフにしたデザイン、Liquid Glassとの統合が評価された。ゲーム部門はポーランドのCD Projekt S.A.による「サイバーパンク2077 アルティメット」で、MacのAppleシリコンとMetalの機能を最大限に活用したオープンワールドゲーム。


表彰はWWDC26にて実施
受賞者はWWDC26の会場で表彰される。受賞作品はいずれも日本のApp Storeからダウンロード可能で、「サイバーパンク2077 アルティメット」や「Blue Prince」はMac向け、NBAアプリはApple Vision Pro向けと、対応プラットフォームはアプリごとに異なる。Apple Arcadeのサブスクリプションが必要な作品も含まれる。
Vision ProとLiquid Glassへの対応が評価の軸に
今回の受賞結果を見ると、Apple Vision Proを活用したアプリ(NBAアプリ、Primaryなど)と、新デザイン言語「Liquid Glass」への対応(MoonlittやTide Guide)が複数のカテゴリーで評価されている点が目を引く。Apple独自のプラットフォーム技術にいかに深く最適化するかが、受賞の鍵になっていると読み取れる。一方で、「Consume Me」や「grug」のような個人または小規模チームによる作品も入賞しており、制作規模の大小を問わず設計思想が評価されていることも特徴といえる。



