Apple、Apple Watch SE 3を発表

藤崎翔太
3 日前
読了時間: 4分

先進的な健康機能、常時表示ディスプレイ、高速充電などをお求めやすい価格で

Appleは本日、驚異的な健康、フィットネス、通信、安全機能と、S10チップのパワフルな機能をお求めやすい価格で提供する、次世代のApple Watch SEを発表した。本日より予約注文を開始し、9月19日（金）より販売を開始する。

常時表示ディスプレイ、高速充電、5Gモバイル通信

Apple Watchのディスプレイは、通知の確認やワークアウト指標の把握に使用される。S10チップを搭載したApple Watch SE 3は常時表示ディスプレイを備え、手首を上げたりタップしたりせずに時間や通知を確認できる。カバーガラスには、前世代より4倍の耐亀裂性能を持つIon-X（イオン交換強化）ガラスを採用している。

常時表示ディスプレイ搭載にもかかわらず、Apple Watch SE 3は18時間のバッテリー駆動時間を備え、高速充電に対応する。前世代より最大2倍速く充電でき、15分の充電で最大8時間の使用が可能で、45分で約80％まで充電できる。

モバイル通信プランを利用すると、iPhoneが手元になくても電話やメッセージ送信、緊急通報サービスの利用が可能である。5Gモバイル通信に対応しており、音楽やポッドキャスト、アプリのダウンロード速度が向上する。新しい5Gモデムにより、モバイル通信でのバッテリー消費が低減し、電力効率が向上している。

健康機能

Apple Watch SE 3は睡眠スコアを導入しており、ユーザーは睡眠の質と体の回復の指標を確認できる。高速充電により、一晩中Apple Watchを身につけて睡眠を記録しやすくなり、睡眠スコアでは睡眠時間、睡眠ステージ、その他のバイタルデータなどの情報が提供される。

睡眠の質は睡眠時間、就寝時間の規則性、目覚めの頻度、各睡眠ステージにいた時間などに影響される。睡眠スコアはこれらの要素を記録し、全体の睡眠の質を示す。起床時に睡眠アプリで全体スコアとカテゴリー別の詳細を確認でき、改善の優先項目を把握できる。

スコアリングのアルゴリズムは、米国睡眠医学会、国立睡眠財団、World Sleep Societyのガイダンスに基づき、Apple Heart and Movement Studyで収集した500万夜分以上のデータを用いて開発・テストされている。

Apple Watch SE 3はさらに以下の機能を提供する。

手首の皮膚温センサーは、全身の健康状態の理解に役立ち、バイタルアプリで利用できるその他の健康指標を補完する。Apple Watchは2つの温度センサーとアルゴリズムを用いて、ユーザーの環境温度を補正する。
過去の排卵推定機能は、手首皮膚温データを用いて排卵が起こったと考えられる日を推定し、月経予測の精度向上に利用できる。
睡眠時無呼吸の通知は、30日間に中等度から重度の睡眠時無呼吸の兆候が見られた場合に通知する。アルゴリズムは加速度センサーのデータを分析し、睡眠時無呼吸に関連する呼吸パターンの中断を検出する。

S10チップ

常時表示ディスプレイに加え、S10チップによりデバイス上のSiriが高速化され、健康データへのアクセスや記録が可能になる。ワークアウトの開始やタイマーの設定など、インターネットを必要としないリクエストは、より速く結果が表示され、信頼性の高い応答が得られる。デバイス上の処理はプライバシーとセキュリティを保護し、Siriを使ってヘルスケアアプリのデータにアクセスできる。

S10チップにより、Apple Watch SE 3はダブルタップと手首フリックのジェスチャーをサポートする。ダブルタップでは、親指と人差し指を2回タップすることで、スマートスタックの起動、電話の応答や終了、メッセージの表示・送信、タイマーの一時停止・終了、アラームのスヌーズなどを操作できる。手首フリックでは、手首を返す動作で通知を非表示にできる。

子ども向け設定

Apple Watchの子ども向け設定は、自分のiPhoneを持たない子どもに通信、フィットネス、健康、安全機能を提供する。保護者は子どもに連絡したり、「探す」で現在地を確認したりできる一方、子どもは緊急SOSなどの安全機能を利用できる。子どもは電話やメッセージで家族や友だちと連絡したり、アクティビティゴールを達成したり、ミー文字を使用したり、App Storeからアプリをダウンロードしたり、マップ、Siri、アラームなどの機能を使用できる。

Apple Watch SE 3は、耐久性の高いカバーガラス、スピーカーからのメディア再生、5Gモバイルデータ通信、高速充電に対応しており、子ども向け設定に使用できる。保護者のiPhoneを使って設定可能で、設定を使う子どもは自分のApple IDと電話番号を持つ。